まんがの。

少女漫画家になりたかった筆者による、お薦めできる漫画のレビューブログ

きみのこえ。(全136話) 降矢まち先生

眠るの大好きayumpです。
いつでも寝ていたい…しあわせ!
でも社会人たるものお仕事をしなければなりません。
学生ってのはいかに守られてたのか。
…とわかっていても、もし戻れたとしても有意義には過ごせないだろうなーと思います(笑)

そんなこんなで長期休暇なので、
紹介をはじめていきますね!

 

ファンタジーSFの純愛漫画

くくりはファンタジーで良いのかしら。
近未来的な世界観ですが、SF(すこしふしぎw)的要素もあり、
でもフツーの高校生だったり
ジャンルが何なのかちょっとわかりません(笑)
しかし、「純愛」というタグは間違ってないです!

◇ちょっとあらすじ

都市の中に透明で半円のドームがあり、
外と中で人が暮らしている世界。
外の世界の空気で暮らせない人が中で暮らしている以外は
身体能力も何も変わらない。
ただ、中と外にとで行き来は出来ないから、
生まれながらにして親と離れ離れになっている子もいる。
そんな世界で中に住む男の子と外に住む女の子が
恋に落ちるお話。

サクッと紹介するとこんな感じですが、
恋と自覚するまでに紆余曲折あったり、
そこからまた紆余曲折あったり、
色々考えさせられるお話です。
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週間連載のフルカラー

きみのこえ。が連絡されていたのはcomicoという漫画アプリです。
comicoのは「週更新でフルカラー」を打ち出していたので、
こちらの漫画はフルカラーで連載されました。
毎週フルカラーって…大変すぎです。
週間連載ってだけでもすごいと思います。

 

きみのこえ。の魅力&not魅力

○先が気になる展開

キャラクター一人ひとりが良い子で
みんな純粋に頑張っているため
応援がしたくなる漫画です。
そのため、感情移入もしやすく、展開もわくわくします!
週間連載ということもあり、読みやすくわかりやすく作られているのも魅力です。

 

○メディア展開しやすいキャラクター

これを魅力に入れて良いのかわかりませんが(笑)
キャラクターにモフモフの可愛い「ワルツ」という生物?がいるのですが、
まぁぬいぐるみだの何だのを制作できますね、という。
大人の事情という(笑)
でもそういった可愛いキャラクターがいてこそ
ストーリーにメリハリがつきますから、
シリアスとコメディをうまく使い分けた楽しい作品です。

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△頭身のバランスはイマイチ

少女漫画って基本はアップが多いので
顔を描くのはものすごく良いって作品も
全身画となるとなんだか…っていうのがあると思います。
ayumpも全身はニガテでした。
まぁ人並みには描けるようになりましたが。
というように、頭身は少し気になるところです。
でもほんわかした色付けのため、
そこまで気にならないとも言えるかもしれません。

 

×書籍化はしていない

冒頭?にもお伝えしましたが、
こちらの漫画が連載されていたのは「comico」という漫画アプリです。
そのため、紙媒体になる作品も無くはないですが、
きみのこえ。はまだ書籍化されていません。
comicoで一話ごと購入すれば読み返しができるのですが、
ayump的には単行本で手元に置いておきたいなという(笑)
簡単に読み返しがてきるわけではないため、
デメリット(not魅力)として挙げてみました。

ネット漫画は食わず嫌いだったけど…

良い作品もたくさんあるんだなぁとは思いました。
でもやっぱり…紙がいいなぁ…!
ペンでガリガリ描くのが漫画だよなぁ…!
と、古いイメージのままのayumpです(笑)
いやしかしホントおもしろい作品はゴロゴロ転がってますので、
今後も紹介させていただきたいと思います!

 

まとめ。

comicoにどうにか書籍化をお願いできないものか。
こんな純愛はなかなか見られないなと思います。
主人公と周りの掛け合いがおもしろいです。
ほんわかします。
主人公が愛されてる漫画はやっぱり見てて楽しいです。
ラストまで目が離さない展開なので、
ぜひ読み進めてみてください!

 


comicoアプリを貼れないので、自分で検索してね!(笑)

 

 

ayumpでした!

さよならソルシエ(全2巻) 穂積先生

こんにちは、ayumpです。

お久しぶりです、ayumpです。
「あゆんぷ」と読みます。
以後お見知り置きをお願いいたしまする。

という自己紹介してましたっけ?(笑)
そんなことは気にせずに、漫画の紹介です!


誰もが知ってる有名画家の半生を漫画に

↑こんなタイトルでは惹かれませんよねー。
なんて言えばいいんでしょ。
確かに少女漫画ですが恋愛要素皆無ですからね。
…少女漫画なのかな?まぁいっか。
しかも主人公は"有名画家の弟、テオドルス"。
有名画家とは、ゴッホです。
フィンセント・ファン・ゴッホ
ひまわりで有名ですね。
そんな題材で漫画を描いてしまおうと思った穂積先生に脱帽です。

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絶大なる圧倒感

どこまでが真実なのかわからない。
それくらい精巧に作り込まれたストーリーになっています。
ノンフィクションをフィクションへ。
世に知られている事実をベースに、
新たな「可能性」を指摘するかのようなお話です。
この奇想天外な発想力にはただただ驚かされました。
歴史を変えてしまうかもしれないんです!
言いすぎかな?(笑)
けれども深く切り込まれた珍しい作品だと思います。

 

さよならソルシエの魅力&not魅力

○完成された世界観

みんなの知ってる有名画家の生きていた時代。
文化、歴史。
本当かもしれない出来事。
しっかりと取材されていることが伝わってくる、
リアリティのある作品です。
画商のセリフにも重みがあって、
綺麗なものだけでなく、黒い部分も描きあらわしているのがまたいいですね。
漫画というより、一種の小説のようです。
異世界に入り込みたい方には是非オススメしたい作品です!

 

×絵は個性的

一本のラインで主線が描かれてるわけではないので
読みにくいと思われる方は少なくないと思います。
世界観としては逆に合っているのですが、
どうしても苦手だと入り込めないかもです。
うまい!とは言い難いですが、バランスが悪いわけではないので「個性的」だと思います。
個人的には味があって好きな絵です!


△少女漫画ではない

良くも悪くも、そこが魅力。
こんなに人物を生き生きと、
本当にキャラクターの意志で動いているような
漫画っぽくない漫画です。
恋愛要素がなくても、少女漫画って
若干「言わされてる感」があると思うんです。
(それが醍醐味だと思ってます)
いくつか穂積先生の作品を読んでますが、キャラ作りがとても上手だと思います。
少女漫画という枠に囚われない才能です。

 

ドラマにはしないで欲しい

ドラマにしやすい背景やキャラクターです、が、しかし。
昨今漫画をドラマにするのが流行っているようですが
お願いだから、このままでお願いします。。
なんだろうな、
この世界観を表現できる監督さんだといいんですが。
それぐらい、壮大で素敵なんです。
できれば日本で撮影はして欲しくないかな。
やるならリアリティを追求して欲しい!!

→調べてみたら舞台をやってたぞ

再演までしてるということは
普通に人気だったのかなと思います。
ちょっとそのへんは観てないのでわかりません、ごめんなさい。
確かに舞台映えする作品かもしれません。
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※肖像権は株式会社マーベラスにあります

 

まとめ。

ザ・少女漫画!とはかけ離れていますが、
読んでおくべき名作とも言えると思います。
穂積先生の作品は構成力がピカイチなので
これから漫画家を目指す方々も参考になると思います。
ハラハラドキドキを楽しみたい方へオススメの作品。
このマンガがすごい!2014オンナ編1位の実績も伊達ではありません。

 

 

 

 

ayumpでした!

黎明のアルカナ(全13巻) 藤間麗先生

こたつ大好きayumpです。
こたつにみかんが至高。
異論は認めません!!
…あ、でもアイスもいいよね。(もう認めてる)

冬は引きこもって漫画に限ります!(笑)

 

完全ファンタジーの才能

ayump的持論ですが、
ファンタジーって才能がないと描けないと思います。
何故なら、世界観から創り上げなくてはならないからです。
こんな世界があって、こんな生活をしてて、、
というような、文化をも組み立てなくてはなりません。
ayumpには無理でした(笑)
その点少年漫画は基本ファンタジーだからすごいと思います。
ワンピースとかナルトとかね。
服装も独特になるので、すごいなぁと思います。

 

元からファンタジー専門ではなかった

そんな才能発揮の藤間先生ですが、
初期の頃はフツーに現代が舞台のストーリーでした。
高校生とか幼なじみとか。
ayumpの印象としては突然ファンタジーにシフトした感じなんですけど、
もしかしたらはじめからファンタジーを描きたかったのかもしれません。
このへんは柱をもう少し読み込まなきゃですね!

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黎明のアルカナの魅力&not魅力

○設定がわかりやすい

 ファンタジーは凝れば凝るほど
ストーリーが広がるんですが、
わかりにくくなったり解説セリフが増えたりするので
入り込めなくなったりします。
ですがこの作品は

  • 黒髪は王族の生まれ
  • 亜人が存在し、差別対象となっている
  • 主人公は王族だが「赤髪」なので蔑まれている
  • 「アルカナ」という超能力が存在する

というとてもシンプルな設定でした。
なのでファンタジーとして抵抗がある方もすんなり理解しやすいです。
きちんと伏線も回収してラストを迎えますし
簡単なようで作り込まれている点も魅力です。

 

○絵、とくに瞳がきれい

人物画の最も重要な部分である「瞳」
むちゃくちゃ印象的に書くのが藤間先生です。
全体的に少女漫画らしい
細い主線で読みやすいのですが、
これほどまでにうっとりするような絵は素敵だと思います。
まぁ、瞳はストーリーに大いに関係あるキーワードなので、
そういう意味でも色んな想いを込めて描いてくれたのかもしれません。

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人物だけでなく、背景や服装も描き込まれているので
読みにくさはほとんどないと思います。

 

×動きが固い

線は細い。絵もキレイ。
でもしなやかじゃないのが惜しい!!
アクションも多少入ってるお話なのですが、
立ち振る舞いがぎこちないです。
そこだけじゃなくて普段の動作も固いんですよね。
ただ、1枚絵はとっても素敵です!
バランスがたまに不安定なので、動きに違和感が生じています。
それで完成してるっていうのもわかりますが、もう少し改善の余地があると思います。

 

衝撃のラスト…!

ネタバレになるので言えません!
でも!いや予想ついてた方もたくさんいるようなんですが!
そうなるとは…!!
ってayumpはなりました(笑)
一言言えるのは、ayumpはハッピーエンドのストーリーが好きです!!!
あとは読んでみて、感想を聞かせてください。。

 

まとめ。

ファンタジー初心者でも読みやすい少女漫画です。
絵柄も可愛らしく、背景も衣装も凝っているので
異世界に入り込めます。
コスプレや舞台などもしやすい漫画だと思います!
たまにあるラブがニヤニヤしちゃいます(笑)
最近の漫画の中ではかなり純粋なお話なので
物足りない方もいると思いますが
ayumpはそこも評価します!
初々しい彼らの世界を楽しんでください。

 

 

ayumpでした!

LOVE SO LIFE(全17巻) こうち楓先生

こんにちは、ayumpです。
今までのオススメを眺めてまして、
気付いたことがありました。
集英社の漫画しかオススメしてない!!

確かに集英社贔屓なのは初回に宣言しておりますが。
それでも、公平さがないのはねぇ。
偏った嗜好の人のオススメはあんまり参考にならないと考えておりますので。

ということで、
出版社を変えてご紹介しましょー!

 

ある意味子育て指南書

ひょんなことからベビーシッターをすることになった中村詩春(高校生)と
売れっ子アナウンサーの松永政二(25歳)の
子育てラブストーリーです。
いや、正直なところ、
ラブは半ばにならないと発生しないし、
かなり後半でしか発展しません。
そこもキュンキュンするんですが、
何よりオススメしたいのは「上手なこどもの育て方」なんです。
茜ちゃんと葵くんの双子を育てていくんですが、
褒め方や叱り方、気の紛らわせ方など
ためになる子育て方法がたくさんあります。

子育てに迷ったママに結構オススメです。
そうでなくても双子にとっても癒されます!

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初連載&初コミックスで17巻連載

初連載が初コミックスという、
漫画家にとっては一大事を同時にやってのけたこうち先生です。
もちろん読み切りも描かれてますので、
デビュー作がいきなり〜とかではありません。
しかし、

読み切り用で描いた作品→人気になる→短期連載→本連載

は誰もが目指す順調な漫画家プランです。
その波に乗れたんですから、すごいですよね。
そして初連載で17巻まで続くのは
少女漫画では珍しい方です。

余談ですが、実は花とゆめは比較的その傾向が強く、
そのため連載のハードルが高いとのこと。
実力をつけるには良い雑誌ですが、
簡単に目指したいという人には向かないかもしれません(笑)

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 LOVE SO LIFEの魅力&not魅力

○ゴールに向かってブレないストーリー展開

つまりは「双子が成長する」というお話で、
わかりやすいベースがあるので、
安心して読めるところが魅力です。
そしてゴールがわかっているのに
飽きさせない組み立て方もすごく好きです。
また、白泉社ないし花とゆめ系でよくある
基本"一話関係"のストーリーが多いので、
わかりやすくまとまっています。
ハラハラ!どうなるの!?
のようなストーリー展開の漫画ではありませんが、
ほのぼのほんわかするお話なので、
イヤな気持ちになることはまずないと思います。
悪役が居ないっていうのは、結構ポイント高いですよ。

 

○とにかく癒される

とにかく可愛い。
作中、詩春ちゃんは双子に癒されてますが、
読者も同じようにかなり癒されます。
春ちゃんのバックボーンとか
ベビーシッターをするに至った理由とか
実は結構重い話だったりするのですが、
それをカバーできるくらい優しさに溢れた作品です。
とことん詩春ちゃんが良い子!!

 

×ラブを疎かにしすぎ!

ポテンシャルはあるのに!もったいない!
双子メインにしてしまい、
もう少し恋愛に踏み込めたのに
描かなかった部分があるように思います。
確かに双子も可愛いんだけど、
読者はラブも発展して欲しいんだよ!!
というもどかしさ、わかるでしょうか(笑)
元々そんな距離感の詩春と松永さんなんですけどね。
でもなぁ、一読者としては、
そのへんちょっと物足りないのです。

 

×作画に手を抜きすぎ?

全編を通して背景が少なめなのと、
後半の方は人物も結構簡易的なコマが増えました。
時間がなかったのか、手の抜き方を覚えたのか、
そのへんは判別できませんが、
全体的に白っぽい原稿は残念です。
絵柄は可愛らしいので、
初期の頃の書き込み量で頑張って欲しいものです!
でも無理して腱鞘炎になるくらいなら、
抜けるところは抜く方式の方が嬉しいですね。
読めなくなることが一番悲しいですからね。

 

続編「LIFE SO HAPPY」連載中

続編が出ました。
それだけ人気だったということで、拍手喝采です。
こちらは茜ちゃんと葵くん、双子の数年後のお話です。
やっぱりラブは少なめ。
まぁ双子は小学生ですからね〜。
ただ人気作品の続きは最近の流行りなので
埋もれてしまわないように頑張って欲しいところです。
前作と同じように、こちらもとっても癒されます!!

 

LIFE SO HAPPY 1 (花とゆめCOMICS)

LIFE SO HAPPY 1 (花とゆめCOMICS)

 

まとめ。

可愛いものに癒されたい方
子育てにちょっとお悩みの方
キャラクターの成長する姿を見たい方
そんな感じのゆるーく漫画を読みたい方々にオススメです!
ラブが少なめで「これだけ!?」となりかねないので、
ベタベタな恋愛ものが好きな方は
期待しない方がいいかもしれません(笑)
でも松永さんは結構イケメンなので、そのあたりはご心配なく!

 

LOVE SO LIFE コミック 全17巻完結セット (花とゆめCOMICS)
 

 

 

ayumpでした!

 

 

宇宙を駆けるよだか(全3巻) 川端志季先生

鬼は外!福は内!こんにちは。ayumpです。
恵方巻き食べましたか?
ayumpはアンチ恵方巻きなので、
未だ食べたことはありません(笑)

豆まきはするから、いーよね!
恵方巻きは流行らそうとする企業の戦略なんだもん。
バレンタインには踊らされてるんですが(笑)

では、節分には関係ない漫画のご紹介です!(笑)

 

なんて漫画家が現れたかと思った

いやコレ本当にびっくりしました。
なんて型破りな、と。
女の子同士の身体が入れ替わる、一種ありきたりなストーリーです。
・・・な の で す が ! !
悪意と私欲と利己的さがここまで表に出た少女漫画があったでしょうか。
控えめに言って名作です。ほんとに。

というのも、入れ替わってしまう女の子が
不細工な子と美少女なんです。
元美少女の主人公、小日向あゆみ。
元不細工のキーパーソン、海根然子。
二人を中心に、二人のボーイフレンドを巻き込んだファンタジックでサスペンスなストーリーです。

 

コンプレックスを敢えて全面に

「可愛い子が得をする」
「不細工な子が割を食う」
夢を見せるはずの少女漫画では触れてはいけない部分にズカズカ踏み込むような、
挑戦的で若い作品だと思います。
ベテランでは描けない命題だとも思います。
だからこそ色濃く印象に残るし、
後にも先にもここまでの衝撃はないんじゃないかな、という作品です。
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宇宙を駆けるよだかの魅力&not魅力

○ある意味王道で邪道

「可愛い女の子が主人公」という
ガッツリ王道で少女漫画の基本中の基本。
なのに、ページに映るのは
お世辞にも可愛いとは言えない、入れ替わり後の姿。
結局海根さんは表紙を飾ることはなかったですしね。
でもあゆみの心はすごくキレイで
"こんな外見だから!"と卑下することはありませんでした。
さすが主人公ですよね。
難しいテーマに正面から挑んだ、
邪道で王道の漫画です。

 

×なんで全3巻?

こんなにおもしろくて
こんなに可能性を秘めてる作品なのに
なんで続けられなかったのか。
人気がなかったわけじゃないと思うんです。
延ばし方を知らなかったんだと思います。
もったいないなぁと素直に思いますが、
だからこそのスピード感も生まれました。
思いがけずオススメしやすい冊数ですし(笑)
物足りない感は確かに否めませんが、
グダグダするよりよっぽど良いです。

 

△絵の未熟さは今後に期待

可愛らしい繊細な絵だと思いますが、
描きわけという意味ではできていません。
崩し絵になると少しバランスが崩れるのも
まだまだ修正すべき点だと思います。
でも読みにくいわけではないので、
これからの漫画家さんということで大いに期待したいところです。

 

本当は「青に光芒」もオススメしたかった

じゃあそっちをオススメしたら良いって言われそう(笑)
川端先生の初コミックスの「青に光芒」なんですが、
これが初コミックスかー!!?
というまたまた衝撃を受ける作品でした。
心の機微を描くのが本当に上手です。
ただの少女漫画ではありません。

 

青に光芒 (マーガレットコミックス)

青に光芒 (マーガレットコミックス)

 

 

まとめ。

才能の塊のような漫画家さんが現れました。
…持ち上げすぎかもしれません(笑)
でも、それだけ期待したくなるような、
おもしろい物語の組み立て方ができる先生だと思います!
こんなにサスペンス的なファンタジーなのに
ちゃんと少女漫画的キュンポイントもありますよ!
ご心配なく(笑)

普段1巻完結では少し物足りないな〜って方には
全3巻で程よい長さのこちらの作品をオススメします!
ぜひ若い才能に触れてみてください。

 

 

 

ayumpでした!

ストロボ・エッジ(全10巻) 咲坂伊緒先生

みなさまお元気ですか?
お久しぶりayumpです。
意外と閲覧数が伸びてるのでビックリ。(笑) 

ということで、
今回から再びどんどん紹介していきます!
 

本物の王道少女漫画がキタ!

イケメンふたりと、主人公・木下仁菜子によって繰り広げられる、
王道ラブストーリーです。
仁菜子はとにかくフツーの女の子ですので、
共感できるところがたくさんあります!
とりあえず読むとキュンキュンします。
イケメンが学校にふたりもいるなんて。。
 
学校一イケメンの一ノ瀬蓮と、
チャラ男イケメンの安堂拓海。
黒髪と茶髪。
さて、どちらがお好みですか?
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ベテランの咲坂先生

実は、ストロボ・エッジまで
突出して「売れた」漫画を描いていませんでした。
正直言うとですよ。
魅力的なお話はたくさん描かれてたと思いますが、
コレ!という長期連載はありませんでした。
おそらく、ちょっとクセのある絵だったからではないかと思います。
ストロボ・エッジに近づくにつれて、
線が細くなり、見やすい絵になった気がします。
独断と偏見です(笑)

1999年に「サクラ、チル」でデビュー
ストロボ・エッジの連載は2007年
しかも、初めは短期連載でのスタートでした。
実績があるわけではないので、
チャレンジ枠からのスタートのはず。
そこで見事勝ち組になれた咲坂先生。
だって当時本誌で読んだとき、おもしろいと思いましたもん!
こんなうまい新人さんいたっけ?って勘違いしたのはまた別のお話(笑)

 

ストロボ・エッジの魅力&not魅力

○ヒーローの色気が半端ない
特筆すべきポイントはここでしょう!
咲坂先生の素晴らしい点でもあります。
男の子をイケメンかつ色気あるように描けるのは
もう才能ですから。
うらやましい、、(笑)
イケメンの照れた顔とかキュンキュンします!
眼差しがカッコいいんですよ。
本当こんな人が居たらどんなにいいか。
ど ん な に い い か 。
しかもタイプの違うイケメンが出てくるわけで。
こんなこと言われたーい
こんなことされたーい
といった少女漫画の醍醐味がここに詰まってます!!
 
△空気感が独創的

風の吹いてる感じとか
チャレンジのある構図とか
独特なトーンの使い方とか
独学らしい長所が満載で、素敵だと思います。
(おそらく独学だったはず…)
ayumpは好きなんですけど、
肌に合わないって方もいると思います。
髪の描き方とか吹き出しの描き方とか
まだクセが強いと思いますし
(そこが魅力なんですけど)
万人受けする作画ではないかな、と冷静に判断します。

×女の子の外見的魅力不足

わかるんです!普通のコにしたと言うのは!
なんですけど、もう少し魅力的に…
いや仁菜子ちゃんも十分魅力的なんですけど、
華はとくにないです。(笑)
だからイケメン2人が映えるってことなのかなぁ。
ご都合主義感は否めないです。

それをもぶっ飛ぶくらいキュンキュンするんですけどね!

 

映画化について

これにはビックリしました。
なんでって、次の作品「アオハライド」を連載中に公開しましたから。
しかもアオハライドとのW映画化。
続けて映画化も珍しいことながら、
アオハライドストロボ・エッジの順で公開もなかなかない意外性でした。
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それほど人気のあった漫画だったんだなぁと思います。
あとは大人の事情でしょう(笑)
主演も誰かわからないようなモデルさん(失礼)とかではないので
本気の映画だったことが伺えますね。

 

ストロボ・エッジ DVD 豪華版

ストロボ・エッジ DVD 豪華版

 

 

まとめ。

とりあえず、イケメンに会えるよって感じです(笑)
普通の学校生活の話なので
誰しもが青春を思い出せる作品だと思います。
最近キュンキュンしてないなぁ、という方には
真っ先にオススメの作品です!

さて、どっちとカップルになるべきなのか、討論会でもしますか?(笑)

 

 



 

 

ayumpでした!

あるいとう(全11巻) ななじ眺先生

こんばんは、ayumpです。
大きな震災がまた発生してしまいました。
一刻も早く元の生活に戻れるよう、お祈り申し上げます。

さて、それでは今回も紹介いってみましょ!


神戸の街を『あるいとう』

あるいとう、これは神戸を舞台にしたお話です。
つまり、阪神淡路大震災の出来事を避けては通れないということ。
でも震災漫画ではありません。
あくまで過去にそういう経験があって、
けれども元気に生きているよって話です。

あるいとう、とは、
神戸弁になるそうです。
歩いていく、とか、歩いている、とか、
前に進んでいることを意味するようです。
主人公・玉田くこが、
色々壁にぶつかりながらも成長していくお話です。

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実体験に基づいたストーリー

ななじ先生は神戸ではないものの、
近くに住んでいて、紛れもない被災者でした。
そのときの感情や思いが、
くこの性格に色濃く出ています。
そのため、リアリティがあり、説得力のある言葉が盛り込まれています。

阪神淡路大震災を知らない世代が増えていく中、
ななじ先生の伝えたかった思いを
少しでも多くの人が汲み取ってもらえたらと思います。

そんなに人気は出なかった・・?

王道の少女漫画から外れた『あるいとう』は、
実はそこまで人気は出ていません。
けれどもメッセージはたくさん詰められており、
心に残る作品だと思います。

震災という重いテーマを避けて通れなかった、
というだけで、
きちんと少女漫画としてのキュンポイントはありますし、
イケメンもたくさん出ます!!
でも、読み進めるにはツライ、という人も多かったのではないかと推測します。

あるいとうの魅力&not魅力

○書き込みの多さによる臨場感
もう、これでもか!というリアリティ。
実際の場所、実際の時代を忠実に再現し、
細部にこだわる背景は拍手喝采ものです。
本当にすごいです。
このクオリティをよく続けられたと感動します(笑)
ふわっとした白い背景の少女漫画はどこへいった!?
というくらい、
まるで現実世界にくこが居るかのように錯覚さえします。
とても見応えのある作画です。素晴らしい。

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↑神戸に行きました(笑)

×とにかく暗い
もうみんな考えすぎ!というくらい、
とても暗い部分がたくさんあります。
思春期ってそうだったよねー、多感なお年頃だもんねー、
とは思うんですけど、
まぁもう少し明るくても良いんじゃないですかね?(笑)
でもそのぐちゃぐちゃ考えるのが人間らしくて可愛いんですよね。わかります。

伝えたかったこと。まとめ。

震災は忘れた頃にやってきます。
でも必ず復興できます。
忘れることはできないけれど、少しずつ癒えることはできます。
みんな色々悩みがあるんです。
でも、色んな人に支えて貰って生きてるということを、
あらためて教えてくれる作品でした。


ayumpでした!